トロッコ

一つの挑戦をする時、イベントの主催だったり、旅に出る事だったり、恋愛を始めるときなんか特にそうだが、まるでエンジンのないトロッコに乗り込んだような気分になる。

初めの方は基本下り坂で、時間が経つほどにスピードが上がっていく。
日常に変化が無くとも、スピードは加速度的に増え続ける。たまに上り坂に差し掛かってしまうこともある。
十分に加速していないと登りきれないこともある。

加速している時によく、なんの前触れもなく分かれ道に差し掛かる。
早すぎて、もはや分かれていたのかも気づけない事もある。
レバーを引けば右へ。押せば左へ進む。
早すぎるときは、もはや脳で考える余裕が無いほどに。

そうなると人は脊髄で反射する。
今までの経験上、成功失敗にかかわらず、より多く選択した行動を選択する。
熱いやかんを触った時に、無意識で手を離すように。

だから早すぎる時の判断は、いつも同じようにレールが消滅して大怪我を負う。
離れた後に痛みを理解して火傷に苦しむように。

昨日もまさに分かれ道に気づかずにいつも通りレバーを引いたことに、気づいた。あまりにも遅かったが。

私の脳みそは自動的に「あ、この先にレールがあった事はないから、いつも通りこのまま死ぬ」と思って、勝手にパニックを起こした。

しかし、どうしてか。
どれだけ泣いても道は続いてて、次第に緩やかになって行くようだった。

本当に良い人に出会ったと思って、結局涙が止まらなかった。

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