
幼稚園児のときを思い出した。
ぼくは、5月生まれだったこともあると思うが、幼稚園ではなんでもできるスーパースターだった。みんななんとなく僕を褒めて認めてくれている気がしていた。
そして、ルールや決まり事を守ることが好きだった。
ある日、ある年小さんが悪いことをしていた。
ぼくは間違っていると思ったので、注意してあげた。
相手は嫌な顔した途端、
手に噛み付いてきた。
衝撃的すぎて、今でも思い出せる。
痛くて、理不尽で、何がいけなかったのかさっぱりわからなかった。
わからなかった。
思えばそんなことが人生で何度も起こっていた。
正しいことを言ったはずなのに、噛みつかれるほどの衝撃をたくさん経験した。