その矛は俺に何かを伝えようとした

引っ越してとにかく興奮しまくりながら空き家の片付け。相方との作業が本当に楽しい時間だった。一緒にめちゃくちゃ複雑なゲームをプレイしている感覚に没頭した。

やっと、リビングが自分達の色に染まってきた。いいぞ、いいぞ、キッチンも使えるようになってカレーが完成した!この家で生活ができてきたぞ!

しかし寝るにはこの本棚がちょっと心配だ。倒れてきそうだ。しかし今日はまともに寝れずに起きて朝から動きっぱなしだ。ねむすぎる。いやでも動かそう!

しかしデカすぎるのでドアに入らない。よし、傾けよう。そうして傾けたとき。

何か上に乗っている。なんだろう、もうすぐ滑り落ちてきそうだ。

それは錆びついた鋭い諸刃の鉈だった。

傾けることをストップして手を伸ばして回収する。心臓のバクバクは止まらない。闘争か逃走か。今まさに動物としての本能が俺に問いかけていた。

そのまま放心状態になった。今日こんなに頑張ったのに。どうしてまだまだ住めそうにないんだ。どうしてここに住もうとしたんだ。どうしたらこのパニックを止められるんだ。

気づけば前いたシェアハウスまで戻っていた。

めちゃくちゃ怖かった。色々考えた。今日はいろんな物を片付けた。強そうなお守りがたくさんあったから一つ一つ倉庫になおしていった。それが良くなかったのか?一体何が。

でも冷静になった。

あ、なんか焦りすぎた。もっともおっとゆっくりやろう。4月から住めたらいいやくらいで。

大丈夫、回線は結局そんくらいに開通するはずだからよ。

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