殻探し

「う〜ん、どうしても気になる」

「あら、どうしたの?」

「卵の殻がね。ここ最近、僕の口の中でジャリジャリしてるんだよね。ずっと違和感がある。」

「そうなんだ。私が取ってあげようか?」

「じゃあ、お願いしようかな」

僕は口を開いた。
口の中には今までの人生で食べたもの全てがぐしゃぐしゃになっていた。
美味しいもの、美味しくないもの、いい匂いのもの、異臭を放つもの、全部が咀嚼されて酷く醜い姿になっていた。

君はそれを見て微笑んで、僕の醜い口に口づけをした。
ぐしゃぐしゃの口の中で舌を這わせて卵の殻を一生懸命探した。
僕は一人で勝手に気持ちよくなっていた。

「ん、あった。見てこれ!」

そうやってぐしゃぐしゃに汚れた口元で笑顔を見せながら、舌の上にある卵の殻を見せた。

その殻は、なんだか懐かしい形をしていた。

僕の弟

今日はひたすら弟について考えた。

彼について考える事が、今の自分を見るために必要だと感じた。

祖父母の家に、ヨーロッパのお土産話をしに行った。

そこで、弟の話や親の話の昔話をした時にハッと気づいた事をまとめようと思った。


弟は4つ下で、小さい頃はとても元気な子だった。

よく笑って、変なこと言う子だった。

漫画が好きで、よく漫画を書いていた。

その漫画を僕は楽しく読んでいた。

カードゲームも自分で作ってたなぁ。

そのルールに従って僕もカードを作って追加していた。

変な歌も歌っていたな。

とにかく色々な感性が豊かな子だった。


小学生になって、勉強が苦手な事が分かった。集中力が続かなくて、所謂問題児になっていた。先生からも、親からも集中力がない事が心配されていた。

だが、好きな事に関してはどっぷりと浸かる事ができるから、根本的に集中力が無いわけではない。

一度理解したら問題は解ける。そして好きな事に関する記憶力は凄まじいものだった。

ただ、学校教育というやり方と指針が、彼を伸ばすことに繋がらないというだけだった。

感性が豊かで、たしかに義務教育としての勉強できなくて成績は悪いが、彼は非常に知能が高いはずだ。

しかしそのせいで、自分がやりたい事、伸ばしたい事とかけ離れた方法を強いられる状態、つまり合理的ではない環境を強いられる事に耐えられなかったのだと思う。

この方法だったら、どう頑張っても自分を伸ばす事に繋がらないという事がはっきり分かってしまうのだと思う。

しかし、周りの圧力は容赦がなかった。

小学高学年から中学生まで、彼は様々な大人、親や先生にも、とにかく集中しろ勉強しろ、勉強ができなくて何になるんだ。と言われ続けていた。

僕は短期記憶が得意だったから勉強するフリをして高成績を残すのが本当に上手い。弟はド下手。そのため全ての親からの注意は弟に向かった。

彼も上手くやればいいのに、どれだけやれやれ言われてもひたすらに抵抗を示し続ける。

身体的な痛みが無ければ、泣きも叫びもしない。

もはや、わざとやっていないのだ、と言わんばかりの態度に、周りは感情を逆撫でされたように怒る。

彼は無になり、時の経過を待ち続けていた。

一日中、勉強しろと言われても抵抗する。

今になって考えると、自分の中の非合理的でない行動を許す事が出来ないという抵抗を表現する術が、ひたすらに抵抗を示し続けるしかなかったからだ思うと、心が苦しくて仕方がない。


しかし、それが何年も続けば、彼の心はどんどん沈んでいく。

あんなによく笑う子だったのに、こんなに塞ぎ込んでしまった。もう、漫画も描かなくなった。変な歌も歌わなくなった。

僕を笑わせてくれる弟はもういなくなった。

僕は苦しくて苦しくて苦しくて苦しくて仕方なかった。

でも、それを表現する術も、自分が何に苦しめられているか分析するほどの自我を持ち合わせていなかった。


もう、言うのはやめてくれと、勇気を出して言った日を今でもはっきり思い出す。

「これは親子の問題だ。お前が口出しすることではない」

一日中、そして何日も抵抗し続ける事ができる弟だから、それはそれは家族全員が感情的になっていただろう。こう言ってしまう事も当然のことだ。

僕は、自分の感情を表現する術を持っていなくてただただ泣いた。苦しくて苦しくて仕方なかったのに、自分が何に苦しんでいるかも分からずにひたすら泣いた。

表現する術を持たないと言う事がこんなにも苦しい、こんなにも不自由な事なんだ。

弟もそうだ。

自分のやりたい事や集中出来ることが分かっていて、言語化はできなくとも、概念同士の繋がりとして、論理的に組み上がっていたと思う。

しかし、それを表現する術を持っていないという不自由で、全てを奪われてしまった。

くれぐれも勘違いして欲しくないのが、この話は周りが悪いやつだと言いたいのではない。

親とか先生が悪いと言いたいのでは全く以ってない。

むしろ、こんなに難しい彼に何年も付き合い続けてくれて、本当に本当に愛が溢れていると思う。

表現する事ができないという残酷な不自由と、それに気づいてくれる人が周りに居てくれなかった事が本当に残酷だったことと、そもそもそんな社会が人間であり、残酷だったと言う事を嘆きっぽく書いてみただけ。


このブログでよく書く内容だが、人と違っていると言うことは、理解されなくて生きるのが難しい。

例えば、様々な事を考えてしまうと言うのは、人が気づかない部分まで全部気づいてしまうので、共感を得られない。

大多数の人間が収まりやすいように、何も疑問を感じないように作られたシステムに合わなくなる。

もしかしたら、今の時代出なかったら、即殺されていたかもしれない。

でも今は、生きていかなければならない。

自ら命を絶つ人は、絶対自ら命を絶とうと思ってなんかいない。自然に、ぼんやりと休憩しようと思ったら命を絶っていたんだと思う。自分も少し経験がある。


昨日、僕は塾で問題児などと言われてしまっている子どもがいる状況に、猛烈に怒ってしまった。

思い返してみると、幼い日から見てきた弟を追い詰めた環境や社会や一般的な常識などに、猛烈に怒り続けて生きてきた。

弟が何年もかけて自分を失い続けたように、それを見続けた僕は何年も何でもない何かに怒りをぶつけたくて、ぶつけられなくて泣き叫んでいた。

人と違っている事を悪とし、ひたすらに圧力をかけ続けるこの社会に対して、返せ返せと言わんばかりに怒って怒って、でも表現する自由もなくて、自分の心をぶち壊していった。

次第に、自分をぶち壊したり、他人をぶち壊すのが楽しくて気持ち良くなった。

これが私を構成する一つの大きな要素であると、今日気づいて表現する事ができた。

今日はとってもいい日。

こんなにゆっくりと自分を見つける時間を作ってくれた両親と祖父母と恋人には本当に感謝しています。ありがとうございます。

これからも自分と向き合う事を辞めない。

色々と疲れが

昨日は決断力を使いすぎた。

人間の決断力なんか、絶対制限ある。

なんか分からないけど、キャパシティーを超えて決断しまくってしまう時がある。

それが昨日。

呼吸がすぐ苦しくなりそうになる。

激弱です。

思い返せばヨーロッパから帰ってくるわ、大学は始まるわ、新しいパソコンがくるわ、新しい活動が始まるわ、なんかノリでプログラミング教室宣言するわ…

忙しすぎる。完全にオーバーです。

放置してくださいい


今日はゆっくりする。

ゆっくりして、

この不思議な日々をしっかり思い出して、噛み締めてみよう。

過去の自分が隠されているはず。

ひとつずつ
ゆっくり
自分を見つめていく。

子どもの目は星の輝き

もうこれ以上、才能ある、知能の高い子供達を「宿題のできない問題児」などと言って閉じ込めるのをやめろ。

全員で見て見ぬ振りをして、俺に全部投げてきた愚かな教員ども。

勝手にプログラミング教室をやります。

彼らを必ず救い出します。


なんていう投稿を勢いでFacebookにやっちゃったところ、たくさんの反応をプログラミング教育界隈の方から反応を頂いて、本当にありがとうございます😭

僕は今、行政の行う土曜日限定の塾のサポーターをしています。

そこでは、地方の、教育機関の限界、リアルがあります。

信じられないほど宿題が出され、それをなんとかこなす子もいるが、大半は全く追いつけていない。

中には知能が高いことによって、勉強が大切で記憶をすべきなことを分かっているのに、学校教育と宿題システムが合理的でなさ過ぎて抵抗を示す子もいる。

そんな、ある意味で問題児と言われる子たちと話すことは僕は本当に好き。

彼らにどれだけボールを投げても開かないドアを、ゆっくり一人ずつ、ドアが開くまで話を聞いて待ってみると…

それぞれ、本当に素敵な物を持っている。

たくさんのインスピレーションを僕に与えてくれる。

こんなにたくさんもっている子供たちを「宿題をしない問題児」「ゲームばかりするどうしようもない子」などで片付ける無責任な人たちにどうしても腹が立ってしまった。


人の発達スピードが同じなわけがないだろう。

物事を認知する方法が全員同じな訳がないだろう。

ああ、たしかに小学6年生にもなって、宿題をぐしゃぐしゃにしてさ、塾内でゲームをしだしたり、次から次へと関係ない話を始め、一筆書きプリントくらいしが本気でできない彼らだ。

それでも、一人ずつを見てみたらどうか。

こんなに豊かな世界を開いてくれる。

それぞれの世界を壊し、クソつまらない世界を全員に植え付ける事が、その子の素敵な個性を潰す。

なんでもいい、彼らが興味を示す先に一緒に行きたい。


パッと思いつくのがプログラミング。

ゲームを作りたい。

お兄さん、作り方知ってるなら教えて?

あんだけ宿題に対して、学校に対して、世の中に対して、何の言語化能力も持ち合わせていない子どもたちが必死に抵抗していたのに、その目は星の輝きのように眩しい。

とりあえず一緒にScratchでゲーム作ろうや。

俺はそれ以外分からんけど。

Blowing

しっかり自分と向き合って、自分をしっかり取り戻して見てみる。

どこまでも退路を断ち、自分と向き合わないための言い訳作りをできなくしてしまえ。

そこまでしないと、環境を変えないと、人は自分と向き合うことができないとわかったから。

この道がどれだけ厳しくても、その苦しみと悲しみが自分の描く世界のために必要なら、一生かけて受けて立とう。


自分を見ることさえできれば、どんな結論でも誰も何も言わない、いや、嘘だ、誰かは必ず何か言う、だから気にしたらキリがない。

自分と話して決めることだけが大事だ。
非常にシンプル。

シンプルな世界では、「Life is short」とか「Step by Step」「猫のように生きる」とか全部嘘。
自分で都合のいい言葉を作って仕舞えばいい。
誰かの都合に合わせた言葉を信じる必要はないだろ?

私はただ、選んだ道をいいねぇ〜と言って眺めたい。
変化して新しい動きをする様を楽しみたい。
猫のように。



退路を断ち、自分の感覚に集中し、己を見つめて、

南風を感じる感覚を研ぎ澄ませ。

南風は、天気が大きく変わる合図。

旅人は南風が吹くと変化の兆しだと察する。 

Where would a south wind take us?

心がまだ帰国してない

心がまだ帰国してない。

大学を歩いている自分に違和感しか感じなくて、いつも歩いていたキャンパス内で人とすれ違うたびによく分からない思いになっていた。

みんなは何を考えてこの大学にいるのかな

履修登録を友達と見直した。

意外とガッツリ取ら慌てて履修科目

帰国したらすぐ行きたいと思っていたラーメン屋さん。

辰虎って言います。様々なラーメンつけ麺食べてきましたがここ以上のは無いです。最強のつけ麺です。

店長さんもめっちゃ優しくて最近は色々話します。

美味しいラーメン食べたらちょっと心が帰国してきた気がした。


さて、言い訳もほどほどにしてちゃんと洗濯物とか片付けようね

【Europe Trip Day17】家に帰るまでが遠足です

家に帰るまでが遠足

前日の9/24 18:30の便で11時間フライト

9/25 12:00にインチョン到着

ワイン飲んで爆睡してたら着いたw

18:00まで6時間のトランジット

インチョンはシャワールーム使えるから最高!気分もスッキリ。

あとはボケ〜〜っと。

楽しかった事も、これから不安な事も、全部俯瞰してただ眺めてみた。

あー、ちゃんと大学生活始まってやっていけるかな。

大学は卒業しようってこのヨーロッパ旅で決めたから。

うんうん、大丈夫だね。

やってみないと分からないからね。