2024年2月3日、東京都八王子にて「蜃気楼大学2024」で講演しました。
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蜃気楼大学は、「時代の先見性を体現している人」「地域やテーマにこだわって未来を探っている人」を講師として学ぶ参加型の講義フェス、講義フリマです。参加型社会が出現する未来イメージを、参加者一人ひとりの活動によって蜃気楼のように浮かび上がらせることを目指します。
僕は98年生まれで、物心つくころにはパソコンを触ってました。パソコンと慣れ親しんでいくうちに出会ったのが「コンピュータで音楽を作る」という遊びでした。
中学生のときゲーム感覚で気軽に始めたそれは、どんどんハマっていき、自分の中にある形にならないエネルギーを形にすることができるツールになりました。
音楽をインターネット上にアップすると、それに反応してくれる人がたくさんいました。国境も時間軸も無くて繋がるその場所に新しい世界を感じました。独学のための情報もインターネットから得ていたので、インターネットという大陸との貿易をしているような感じです。そうして気づけば国内・海外にも音楽のつながりができて、バンクーバーやアムステルダムでライブに出演させていただくという機会もありました。
そしてコロナの影響もあり、メタバースの世界が一気に広がり、自分も今ではその中での活動がメインになっています。メタバース上でライブに出演したり、音楽家の集まるBarを作って情報交換したり勉強会をしたり、出会った人と一緒に作品を作ったりしています。メタバースだけではなくて、さまざまな人の縁を辿って小説「ジミー」と出会い、テーマソングを作らせていただきました。全部は書き切れないですが、とにかくコンピュータを使って音楽を作るということが、僕の内側の世界をカタチにしてくれて、世界を広げてくれています。
そんな僕の自己紹介から始まり、1950年代から続くコンピュータ音楽の歴史を紹介して現在地点の面白さを共有したいなと思っています。そしてそのコンピュータ音楽の現在地点にぴったりな音楽教室ってこんな感じかな?という構想をお話しました。